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ヨーロッパイエコオロギ:Achetus domesticus

ヨーロッパイエコオロギ
昆虫綱 バッタ(直翅)目 コオロギ科 ???属
和名:ヨーロッパイエコオロギ(通称:イエコ)
学名:Acheta domestica
体長:20〜30mm
分布:ヨーロッパ?
食性:植物質を中心に雑食。
形態:長い触角で、薄茶から褐色の体色。不完全変態で、親と同じ姿のまま数回の脱皮ののちに成虫になる。成虫のメスは産卵管を持つ。

ハウスクリケットのクリケットハウス

■飼育環境
 特大タッパーでございます(363×465×241 32L)。値段は1700円ぐらい。衣装ケースに比べてサイズの割に高いですね。しかしシンプルな形状やぴちっとしたフタ、加工のしやすさの点で、あくまで「タッパー」を探しました。衣装ケースはなんか無駄にボコボコしてますし、フタががばがばしてるし、切るときには鋸かでごりごりやらなきゃいけない。タッパーだとカッターで切れますしね。以前の環境はコチラ。

 中には隠れ家、エサ場、水場、産卵床などを用意し、基本的に常温で保管(夏場は30℃くらいまでは大丈夫でした)、冬場は低温で若干死んでる気がするのでフィルムヒーターで加温してます。繁殖させる場合は20℃ぐらいないと活性も下がりオスも鳴かず、産卵が行われない気がします。っていうか自家養殖するなら真夏以外保温しっぱなしでいいと思います。25℃ぐらいで成長早いです。

 「蒸れ」に弱いですが、それ以上に湿度が高いと餌や糞尿、死体が腐敗して臭くなります。乾燥した環境で飼いましょう。乾燥さえしていれば糞は砂のようにサラサラしているので取り除きやすくなります。


適当なつくり

 タッパーをそのまま使うと当然通風性0になるので、左の画像のように加工しました。ぶっくりするほどビジュアルを無視しています。カッターで切って、切り抜いた部分を「板材」として再利用し、網戸用網をボンドで接着してます。数時間ほど国語辞典などで「押さえ」が必要ですが、木工用ボンドでつきます。ヘビとかにぐいぐいやられたらどうなるかわかりませんけど。

 こんな感じのケースをベビー用(産卵床を取り出して孵化とキープ)にもう一個使用してます。


うじゃあぁぁぁぁあぁあ!!

■餌
 ペット用各種人工飼料から野菜まで何でも食べます。1500円ぐらいのミルサーを買ったので、最近はそれでスイミー(鯉のえさ)や鶏卵殻などを粉にして餌皿に入れて与えてます。与える生体によってはビタミン、ミネラル、カルシウム:リン比率など栄養価にシビアな種類がいます。日常的にコオロギに食べさせて(ローディング)間接的に摂取させたり、与える前にそれら粉末をコオロギに塗布(ダスティング)する方法があります。自分でできる限界まで、あるいは飼育する種に合わせてコオロギの栄養価を高める工夫は、やるにこしたことはありません。


汚くてすみません

 餌と同時にコオロギには水分も必要です。これはさすがにケース内にまくことはできないので、いろいろ人によって工夫して与えています。飼育環境でも述べましたが、大事なことはケース内はあくまで乾燥状態を保ちつつ、水を与えることです。霧吹きなどは厳禁です。というかコオロギがドカドカ死んでたら、まず水不足(かケージの不衛生さ)と考えてよいです。

 ケージが水浸しにならず、コオロギが登れて&溺れず、給水が楽なもの、といろいろ試しましたが、今はレジンキャスト製の爬虫類用餌皿(スドーのレプティボウル)に折り畳んだキッチンペーパーを入れて、水をどぼどぼ入れてます。紙がカラカラになったら水を注ぎ、糞で汚れてきたら換えます。自分はこれが楽でした。まめな方はこんなの(小鳥タンク、プラ製で安い)もいいです。


コオロギの産卵

■繁殖・産卵べ  20度以上の温度下で成虫のオスメスと湿らせた土などを入れておくと、そこに簡単に産卵します(湿らせたティッシュにさえ産卵しますが土のほうが産卵嗜好が強いです)。プリンカップやタッパーに湿らせた土や砂、オガクズをいれ、それを「産卵床」とします。あとは成虫がそこへたどり着けるようにさえしておけば、メスが群がってその長い産卵管をさして産卵しはじめます。

 卵はおよそ25℃で2週間で孵化し、7〜8回脱皮をして2ヶ月で成虫になるそうです。イエコを与える生体のためにサイズを揃えるなどの理由から、産卵床は取り出して別の容器で管理する方法が一般的です。加えて、どうもイエコは土を掘り返して卵を食ってるっぽいので。土は糞尿などで汚れるので、何度か使ったら取り替えてます。


コオロギの卵

 左の画像の半透明のタイ米みたいなものがコオロギの卵です。カップの外からわかるほどどっちゃり産みます。

 以前、ケージ全面に土を敷いて、どこにでも産んで増えまくりやがれビバリウム作戦を取りましたが、「餌用」の数を扱ってると糞や脱皮殻、死体などで素早く汚染されていくのか、「なんか死ぬ」気がしました。


コオロギだぜ、ベイビー

■与え方
 イエコオロギはなかなか動きが素早くジャンプ力も大きいので、人間が一度「捕える」ことが必要になってきます。ピンセットで掴むのも不可能ではないですが、給餌量が多いと面倒です。入れてある隠れ家の紙製卵パック(コオロギ飼育で超役立つが意外と入手難)などをそれごと回収して、ビニル袋や別の容器に振り落とすのがいいでしょう。一番いいのは飼育者がこの蟲を手掴みできるようになることです。角に追い込んで握るように掬い取るのが早いです。きっといつか慣れます。私も最初はコオロギは脅威の対象でした。磁石で砂跌を回収する要領で、ビニル袋を手にかぶせて捕まえてました(笑)

 前述の通り、人によってはコオロギをペットに与える前に、ミネラルやカルシウムの粉末の入った容器に入れてそれらをまぶし(ダスティング、栄養を改善している方もいます。

■その他
 昆虫恐るべしです。どかどか食ってどかどか出してどかどか産んで殖えます。餌をやってしっかりと糞尿の処理をし、20度以上に保てばあとは問題なし!(15度以下でもコオロギ自体は死にはしませんが、産卵しなくなります)といってもそれが一番のネックなのですが。大量の屎尿、肉厚な自らの死骸でケース内の清潔さを保つのが最も困難な昆虫の一つだと思います。過密飼育は厳禁。シェルターなどの裏に大密集→あれーなんか少なくなってるなぁ→自らの糞尿で中毒、大量死→めくったら死体の山!コンボがいともたやすく発生します。

 話はそれますが、これ絶対帰化してますね。冬の寒さで年中草っぱらにいることは無いと思いますが、人家で普通に生き延びていると思います。試しにゆるゆるの容器で飼ってみてください(笑)笑えないですけれど。同居している女性などにより、徹底抗議を受けぬよう注意してください。

 といろいろ難点もあるイエコさんですが、これらを一気に解決できるかもしれない方法があります。それは「外で飼う」です。こんなもんは家で飼ってはいけません。飼育ケースはお庭やベランダに放り出しましょう。屋内で飼ってるとやっぱり外から帰ってきたときなど部屋の臭いにげんなりします。しかし外で飼えばこれら鳴き声、臭い問題が一挙に解決、お試しあれ。冬の低温などは…各自工夫してください(笑)