| 甲殻綱 ワラジムシ(等脚)目 ワラジムシ亜目 ワラジムシ科 ???属 | |
| 和名: | ワラジムシ |
| 学名: | Porcellio scaber |
| 体長: | 12mm |
| 分布: | 北海道、本州、四国、九州、沖縄。明治以降にやってきた外来種らしいです。 |
| 食性: | 落ち葉や腐葉土などの植物質を食べるが、飼育下では「金魚の餌」なども食べる。 |
| 形態: | ダンゴムシに似た楕円形の体で、足がたーくさん。メスは腹に育房を形成し、そこで卵が孵る。親と同じ姿で2mmほどの個体が生まれる。 |
■飼育環境
百均で買った2リットルの米びつに3cmほど腐葉土(土ならなんでもいいでしょうが)を敷いておしまい、ですがうちでは樹皮も入れて飼っています。床材が腐葉土なら、餌いらずでなんしょうかねぇ。蓋に適当に穴をあけ、網戸の網をかませて通気性を確保。網戸の網はコバエ侵入防止用です。室内に「土」を置いておくとそこには必ずコバエが産卵します。私は「クワガタ」飼育でそれを学びました。温度は20度以上ないと増えない気がします。自然界では繁殖期は暖かくなる時期だけだそうです。
湿度+餌はダニの温床になるので、イメージとしては土の部分がわーーーずかに湿っている程度にします。「湿った場所に生息」とありますが、霧吹きなどは不要です。湿度を保つための密閉容器もダニ繁殖BOXになるのでやめましょう。とかいいつつ、ダニは0ではありません、恐らく。ダニが地球上のあらゆる場所に存在するように、根絶する事は不可能なので要はワラジムシの容器の中で猛繁殖させてしまいそこから拡散することを防ぎます。土をわずかーーーに湿らせ(言われているほど湿気は必要ないように思う)、乾いた樹皮で表面に層をつくり、容器の壁面をカラカラに(重要!)しておきます。私は密閉容器で丁寧に霧吹きをしていたらダニが爆殖してしまった経験があります。今はケース内でダニを目で見ることはありません。
あとは何もしなくていいです。基本的にこいつらの飼育には手間という手間が全くありません。
■餌
腐葉土を入れておけば、餌はいらないかもしれません。草食性で腐った落ち葉など食べてるそうですが、ほぼ雑食です。うちでは金魚の餌、爆殖して間引きしたマツモ(水草)などをケース内に放り込んでますが、葉菜、根菜類等の野菜クズも食べます。分解者として次々と「土」にかえていってるようです。ただ注意したいのは、野菜などみずみずしいものはやはりダニが涌いてしまうことがあります。ケース内の湿度を上げないためにも与える餌の水分には気をつけましょう。あと、彼らの体は炭酸カルシウムを含むため、その供給源にカルシウムの粉(イカの甲を乳鉢で砕いたもの)をまいてます。食ってるかわかりませんが。
いずれにしろワラジムシは殻を持つ卵を産む爬虫類などには格好のカルシウム源となるそうです。うちはカエルにもやってますがミネラルとしても必要でしょうね。
余談ですがワラジムシに粒状の金魚の餌をやると一粒を前の足で抱えて歩きます。「千と千尋の神隠し」に出てきた金平糖をもらっていたあのまっくろくろすけみたいな奴を連想します。なかなかかわいいやつらです。
■繁殖・産卵
自然では繁殖期は春秋の2回。1回40匹ほどの仔を産むそうです。幼虫は、約3ヶ月で8mmほどに成長し繁殖可能になるとか。飼育下では温度を保てば一年中増やせます。20℃あればいけるかと。あと、経験から日光がじゃんじゃか当たるトカゲ水槽で最もよく殖えることがわかりました。真冬(夜でも加温していない)でもすごく殖えたので、「日長」などで産仔スイッチか何かが入っているのだと思います。乾燥と高温に注意して光が差すようにしてやるといいと思います。適当な石でも置いてやればその下にびっしりと集まって、それらをしのぐことができます。
さすがに昆虫のコオロギほどの繁殖ペースではないので、殖えている!というのはいまいちわかりづらいかもしれません。しかし繁殖の規模が大きくなってくると、その個体数の増加がわかります。2mm〜1cmを越えるものまで、いろいろな大きさのワラジムシが入ればきっと殖えています。1cm以上の個体が繁殖能力を持って交尾をし、メスの「育房」で仔が育ち、親と同じ形で生まれてくるそうです。交尾もみたことありませんが、一応殖えてます。
コオロギのような間隔でペットに給餌するとどんどん減ってしまうので、まず十分に増やして増殖のペースをつかんでから使用していく方がよいと思います。寿命もライフサイクルもわかりません。今度、一匹隔離して飼育して調べてみようかなぁ。
■与え方
入れ物と土だけで飼えるワラジムシに、樹皮を使用する理由を述べます。ワラジムシはそこそこ動きが早く、掴まえて生体に給餌する際面倒なのですが、樹皮を入れておくことによってその裏にワラジムシがよくしがみついてます。そうすると樹皮ごと取り出して別の容器で振り落とし、そこから水槽内にまいてやれば簡単にワラジムシだけを投入することができます。樹皮でなくてもワラジムシがしがみつけて、丈夫なものであれば代用できると思います。
やはり水槽内に余計な土は入れたくありません(笑)土ごとさらって、っていうのはナンセンスです。
■その他
カエルの飼育に活餌が必要なことは知っていました。それ故カエルの飼育は諦めていたのですがこのワラジムシの存在を知ったときに「カエル飼えるかも!」と光が差しました。このワラジムシ、見た目に不快感を持たない方には是非ともオススメしたい餌生物です。残念ながらワラジムシは不快害虫(虫ではありませんが)のようで、みなさん気持ちが悪いようですが自分的には幼い頃から見かけたダンゴムシと一緒なので問題ありませんでした。
飼育、繁殖は極めて簡単で、土と餌、適当な容器があればあとはほとんど手間がかかりません。加えてこいつらはツルツルの面は登ることができないので脱走を心配することはありません。それなのにあまり活餌界でメジャーではないのが私には不思議です。
コオロギよりもよっぽど衛生的でニオイも少ないです。ニオイに関しては土の湿り気でわずかにカビくさいか、腐葉土のニオイがするかもしれませんが、コオロギにある排泄物に由来するようなニオイが無いところは相当ポイントが高いです。誰だって糞尿は嫌ですね。「糞掃除」なんてしたことないし。←これは本当に良い所。