| 爬虫綱 有鱗目 トカゲ亜目 ヤモリ下目 ヤモリ科 ヤモリ亜科 ヘラオヤモリ属 | |
| 和名: | エダハヘラオヤモリ |
| 学名: | Uroplatus phantasticus |
| 体長: | 8〜10cm |
| 分布: | マダガスカル島。 |
| 食性: | 肉食。昆虫等節足動物。 |
| 形態: | 全身枯葉に擬態。色、質感ともに枯葉そのものであるが、触るとヤモリ独特のやわらかくしっとりしている感触で感動する。尾自体が一枚の枯葉になっており、虫食いあとさえ再現している。しかし再生尾(自切後に生えてきたやつ)にはこれが無いらしい。体色は灰から茶だが割とバリエーションが豊富で、全身黒っぽいものや水色のスポットが入るものもいる。足の裏に指下板を持ち、ガラスにも垂直に張り付くことができる。 |
マダガスカル固有の樹上種、ヘラオヤモリ属でございます。属ごとサイテスU類入りしました。ヘラオヤモリの中で、私はこいつが一番好きです。ほんとマダガスカルって島はとんでもねぇところだぜ。ところがどっこい英名のSatanic Leaf-Tailed Geckoの通り、悪魔の使いとして忌み嫌われてるそうな。南方の方々は、特に両爬に関して悪魔を見すぎです。
このエダハヘラオヤモリ、その造詣は言うに及びませんが、体色の個体差も豊かでなかなかおもしろいです。一日を通しても結構変化します。どいつも白っぽい薄茶をしてるかと思ったら、夜になると黄や赤や黒系の茶にそれぞれ変化したりします。もちろん日中でも気品ある赤茶を示している個体もおります。こいつらの発色も体調なんかに関係しているのでしょうか。あと虹彩?の色も同様に変化します。レッドアイみたいのが売られてるけど、大概ナイトモードは、皆プラスチックっぽい薄赤になる気がします。
飼い始め、ふと体に「孔」があいてるのに気づきました。尾が虫食いの形になっているのはわかるけど、まさか体も「孔」が陥没したりしてるのか?と思ってよく見ると、それは真っ黒なスポットでした。微妙な明暗のベースに、ぽつんと真っ黒なスポットがあると、それが無となり、空間となり、つまり「孔」に見えるんですね。これはちょっとマジでシビれました。枯葉の造詣と色彩で惹かれて、このスポットで惚れてしまった感じ。
加えて頭の形がすごく好き。違う角度から見るたびに絶妙に印象が変わります。実は大型のヘラオヤモリの「貧弱なワニ」といった形があまり好きではありません。しかし本種は前から見ると、目鼻の三角形にしまりがあってなかなか男前であり、横から見たときには鼻先(口先)が寸詰まりというわけでもなく素晴らしいです。
そんな彼らもヤモリらしく当然夜行性、日中は頭を下にしてじっとしています。夜になると、その体勢から下を通る虫めがけてダイビング。少食で、コオロギを投入すると次々とハンティングというのはあまり見られませんが、気に入った場所を探すのか枝の上を這ったりはしてます。
湿度を高めにしないと脱皮不全が起こり、いつまでも脱げずにまとわりつく皮がストレスとなって死ぬ、と聞いたのですが本当でしょうか。怖くてそっとはがしたり手伝うこともあります。加えて脱皮中に水が直にかかるとこれまたまとわりついて脱ぎずらくなり……ということもあるようです。海外サイトでは結構びっちゃびちゃにして飼ってる写真があって意外です。
虚弱種扱いされていて死亡記事もよく目にします。でもこれも輸送の悪さによるものだったんじゃないでしょうか。わけもわからずバタバタ死んでいくという感じは無いです、今のところ。
■飼育環境
ケージ…グラステラリウムXL(W45 D45 H60cm)
床材…軽石、パームピート(ヤシガラ系の土)
植物…ガジュマル、ハイゴケ、ポトス、ペペロミア、クローバー
保温…ピタリ適温3号(みどり商会 250x430mm 21W)
照明…コンパクトトップ450、レプティグローコンパクト2.0と5.0(秋冬使用)
エキゾテラ製品で固めております。でもいい作りしてると思う、ほんと。
多湿でありますが、さほど、という感じです。ヤシガラがサラサラで無ければよいかと。むしろ、きちんと霧を吹いてやりガラス、葉にしっかり付着させて舐めさせて水分補給させてます。表情一つ変えずに眼球を舐められるほど器用な舌を持っているので、ミスティングすれば簡単に舐めます。カメレオンほど気を使う必要は無いんじゃないでしょうか。
→追記。やっぱり多湿めが無難かも。「泥」にならないような床材を用いて、ぐっしょりでもいいかもしれません。目安としては脱皮です。日中の観察などで、皮がぺろんと一枚大きく剥けて残されていたらグッドです。逆にところどころ破れているのに皮が何日も体にまとわりついている、というのは明らかに湿度が足りません。
ごく地表に近い枝などに、見下ろすように鎮座してひたすら通りかかる蟲を待って捕食、というスタイルをとるので、それが可能なレイアウトを再現します。複数飼育すると一株一個体てな感じで見事にばらけます。彼らが止まる茂み、そしてその周りを蟲がうろつけるスペースを。その蟲も夜間にしっかり這い回ってくれるやつでないと捕食できません。
■餌
イエコ&ワラジ。あまりでかいイエコはガジられそうなので小さめのものをいれてます。
→追記。とうとうデュビアを使い出しました。だたヤツラは床材に潜るので、餌皿なんかに入れたほうがいいかもしれません。床材ん中が飽和するほど大量に放てば問題ないかもしれませんが。
■繁殖
クーリングの効果は不明、むしろ繁殖に影響を与えてないとする記述が多いです。一回に2卵、交尾後およそ30日に産みます。この2卵はいつも同時産むとは限らず、その後も30日ごとに数クラッチ産むそうです。21℃〜24℃で平均90日で孵化するそうな。受精卵はヤモリ特有の硬く白い球状で、植物などの根元の地表に産まれ、未受精卵は柔らかく黄みがかっていて、葉や枝などに付着させらて産まれるとのこと。
とりあえず2008年に2卵ほど孵化まで行きましたが、ベビーを育てることができませんでした。死因等は全く不明ですが、とりあえず特別なことをしなくても産卵はまではいけるっぽいので、ひたすらに成体を肥やして状態よく飼っていこうと思います。
■その他
小型。樹上性。かっこいい。平均的に丈夫(少なくとも虚弱種とは思えない)。激しいケンカをしない。性別の判定が楽。等々、好みをべったり抑えている俺爬虫類ランキング1位の種です。サイテスUでもあることですし、殖やしてぇ。