| 爬虫綱 有鱗目 トカゲ亜目 トカゲ下目 トカゲ(スキンク)科 スジトカゲ属 | |
| 和名: | ニホントカゲ |
| 学名: | Eumeces japonicus |
| 体長: | 15〜20cm |
| 分布: | 北海道・本州・四国・九州。 |
| 食性: | 肉食。昆虫、土壌生物。 |
| 形態: | 前肢、後肢ともに指は5本、鱗が細かく、光沢がある。幼体は黒地にご本の金の縦すじが入り、尾がメタリックブルーで大変美しい。成体になるとこれらは消えていき、全体的に黄褐色の色になる。爬虫類らしからぬかわいい黒い目を持つ。繁殖期になるとオスは喉や腹部が赤橙色になる。 |
日当たりのよい場所と隠れ家のある場所でみられます。庭を持つ一軒家の多い住宅地なんかでも見かけることがあります。動きが大変素早く捕獲するのは困難です。これはもう出現率(出会う機会の数)が捕獲の成果に直結しています。まったく全身警戒心で、少しでもケージに近づこうもんなら一瞬で物陰に隠れてしまうという飼育する上ではちょっと困ったやつ。写真も全然撮らせてくれません。ぴ、ぴ、ぴ、ぴ、ぴと高速コマ送りのような動きで、危険を察知すると脱兎のごとく走り出します。
物陰に隠れるとしばらく出てこないので、ストレスに弱そうです。いじったりのぞいたりするのは思わぬダメージを与えているのかもしれません。また飼育するまで知りませんでしたが土に潜る傾向がとても強いです。固まる(湿ってる)土なら巣穴を堀り、出入り口のいくつかある浅いトンネルが作られ、一日の大半は土の中に潜っています。とにかく写真を撮らせてくれません。餌をとるときと最低限の日光浴の時だけ地上に出てきて、あとはずっと地中にいます。日向さえあれば何時間も地上に出ているカナヘビとは大違いです。
変温動物なので日が昇ってくると日向ぼっこをして体温を上げてから活動を開始します。また昼光性のトカゲであるために、日光浴での紫外線は成長、健康の維持に不可欠です。紫外線は主にカルシウムの吸収に関与することが知られており、昼光性の爬虫類における紫外線の問題は飼育者の最も気にするところの一つでもあります。トカゲなどは紫外線の不足からクル病にかかってしまい死んでしまうこともあります。
幼体は鮮やかなブルーの尾と黒地に金の筋が入った大変美しい姿をしていますが、成長とともに、尾の色と黒味が消え黄褐色の体になります。金の筋部分が広がっていく感じでしょうか。不思議ですね。先の写真3枚は亜成体ぐらいの個体です。とかく生育段階によって見た目が大きく変わっていく種です。
オスは気性が荒く、一つのケージで複数のニホントカゲを飼っているとケンカをしてしまいます。繁殖期はそれが顕著なようです。幼体時の鮮やかな色が消えたら複数飼育はおすすめできません。全くオス個体同士が干渉できないほど広いものがあれば別ですが、普通一つのケージに1ペアが限度だと思います。捕まえてきて殖やしても逃がさなきゃならないのは少々残念です。ニホントカゲは春頃に交尾をして、石の下などに巣穴を掘って5〜10個の卵を生みます。メスは産卵後、孵化まで世話をするそうでペアがそろえば是非見てみたいですね。来春あたり繁殖もやってみようと思います。
カナヘビに比べて最低活動温度が高い気がします。天気が悪い日はあまり出てきません。秋冬、暖かい午前中にカナヘビが日光浴をしていても、こいつらはずっと冬眠しています。
カナヘビに比べて飼いやすく、好きな種類です。どうもカナヘビには「虚弱」という印象があります。日が出ている限り常に地表にいて遊んでいるカナヘビと、日光浴と捕食以外は土に潜りっぱなしのニホントカゲに見た目と違う、このような印象があることは興味深いです。
■飼育環境
水槽…フラット水槽 NS-6MKF 600×295×230mm (ニッソー)
床材…ピートモス
その他…樹皮、石などなど。産卵のためにはポトスなんかを植えるのもいいかも。
いわゆる普通の水槽よりも背丈が低いものでございます。元々は横からでなく上から鑑賞するタイプの魚を買うために作られてるそうですが、立体活動をしない爬虫類の飼育なんかにも用いられてますね。省スペースだし、上に設置した紫外線や保温のためのランプから近いなんてわけで。これだけの高さがあればフタなしでも逃げないでしょうが、コオロギの逃走用にフタをこさえます。ここにカナヘビと同居させています。
現在は画像よりももっと土を足してます。ニホントカゲは土の中に潜るのである程度の床材の厚さは重要ではないでしょうか。
成体のオスは相当気性が荒いです。個体同士がボロボロになる前に隔離して個別飼育にした方がいいです。トカゲが輝く黄土色になり、繁殖期のオスの喉などがオレンジ色に色づいてきたら要注意です。
■餌
ワラジムシとヨーロッパイエコオロギを与えています。適当にケース内に放ちます。体の割に小食な感じがあります(カエルに比べて?)。しかしながら両生・爬虫類の餌ってどの程度やればいいんですかね。彼らも与えれば与えるだけ食うというほどでもないし、満腹はあるようです。それよりも飼育下の個体ではやはり餌の摂りすぎで通風にもなるそうです。体の肥え具合で判断するしかないんでしょう。「腹八分目に医者いらず」なのでしょうか。一日の大半をオガクズに潜って過ごしているのでなかなか何を飼っているのだろう?と悲しくなりますが、カナヘビよりも見た目が好きなので僕は飼っています。
もちろん水も飲むので、トカゲが溺れない程度の水場も作ってやります。画像で使ってるものはスドーのレプティボウルSDです。「目」まで水中に潜ってるのに、舌でペロペロ飲んでます。コップを使える僕らって便利。
■繁殖・産卵
いよいよ2007年に産卵は確認することができました。資材が余っていたので、殺風景だったトカゲ水槽も豪華にしてやろうと、冬頃に植物を植えたのですが春になったらその根元に産卵しました。植物の根により、ある程度固定された土壌の状態が産卵に都合が良かったのかもしれません。そんなわけで植物をいれるといいですよ。