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銀杏BOYZを買った

INSPIREの「音楽」に書くべきだったか、どうだろう。


先日、銀杏BOYZの2枚のアルバムを買った。

高校の時、GOING STEADYというバンドの「東京少年」を聴いて、
ノックアウトされた。
いわゆるそれは「青春パンク」と分類されるようなものだったけど、
その他のバンドとは一線を画していた。
ボーカルの峯田のはちゃめちゃ感や泥臭さ、本当にモテない男っぽさ、
それでいて時折見せるロマンチックな詞世界が僕は好きだった。
そうして高校時代、
GOING STEADYというバンドは僕がチェックし続けた音楽の一つだった。

ところが高校の3年間を終えようとしていた一月のある日、
友人から「ゴイステ解散」のニュースを聴いた。
(センター試験を控えていました。)
人気も十分にあったしあまりに突然のことで、とても驚きまたショックだった。
しばらくしてボーカルの峯田が、
「銀杏BOYZ」という新たなバンドを立ち上げて活動していくこと、
峯田が映画に出演することも聞いた。

そうしてそのまま銀杏BOYZはライブを中心に活動を始め、
またずっと後になってから、
その映画がみうらじゅん原作のものだということがわかり、
聴いていたラジオ番組の
「みうらじゅん 安斎肇のTR2」のゲストに峯田が来たりして、
自分の好きな人同士がつながっていることに勝手に喜んでいた。

僕はその間に2度の大学受験をし、
気がつけば「ゴイステ解散」から2年がたっていて、
銀杏BOYZにいたってはライブ活動の情報は聞くものの、
CDはまだ一枚も出ていなかった。
ところが昨年の後半ごろに、ようやくCDリリースの情報を公式HPで見た。
日記の方でも書いたが、
夏ごろから始まった峯田のブログはちょくちょく見ていた。
赤裸々に綴られる日々のレコーディングの様子を読みながら、
僕はわくわくしていたのだけど、実は少し不安もあった。
ゴイステの音楽は今でも好きだし、
定期的に聴きたくなってはCDをひっぱりだしたりしてたのだが、
はたして自分は「パンク」を聴けるのかと思った。

ここ数年、とみに感じるのは音楽に対しての僕の「熱」が、
中学や高校時代のそれとは少し性質が変わってきたことだ。
とりわけ「バンド」というものに対して、気持ちがあまり動かない。
いつも才能あふれる新しいバンドは出てきていて、
ラジオや雑誌、今ならインターネットなどでもプッシュされて、
そういう人たちを知る機会はあるのだけど、好きになることはあまりない。
単純に僕の感受性が衰えてきた感じもある。

そんな感じで、不安になりつつもある種の希望を求めて、
2枚同時発売なんていうイカれたアルバムを買ったんだけれど、
一聴して不安は見事にぶっとんだ。
一曲目から峯田は狂っていた。
歌はヘッタクソだし、曲の展開もめっちゃめちゃ。
大体27か8歳なのに「サッカー部のあの野郎をぶん殴ってやりたい」
「君のパパを殺したい」なんて言ってる。
やっぱり峯田はそんじょそこらの人では無かった。
そして「僕と君の第3次世界大戦的恋愛革命」の最後の曲の「東京」。
僕にとってはすでにくるりの「東京」という名曲があったが、
それと双璧を成す勢いの曲に出会ってしまった。

とりあえず僕はまだパンクを聴いて熱くなれた。
この2枚の、偉大な「1stアルバム」に感謝したい。

2005/01/28

ac