ハチマキ>>体操服、ブルマ
すっかり忘れていたが、そういえばハチマキが好きだったと思い出した。
体育祭で女子がしていたハチマキがミョーに好きだった。男はたいてい眉の上から生え際、つまりは額を通ってCTスキャンのようにそれをしていた。ところが、女子は前頭葉の運動前野あたり(テキトー)にあてて、そのまま耳の後ろを急降下して後頭葉の視覚野あたり(テキトー)で結ばれていたものだった。
ひじょうにわかりにくが、要は、直立状態で男は地面と平行に脳を輪切りするように、女は額上段から後頭部へ斬り下ろすようにハチマキをしていたのだ、ってこんなことを書かなくても日本人の人ならわかるだろう。
確か体育祭が終わると、意中の異性の「ハチマキをもらう」という(筆者にとっては)都市伝説的な風習があったような気もするが、「女→男」が逆になるだけでこんなに変態的なならわしも無いと今にして思う。事実、女子からもらおうとしてた輩はいなかったように思うし、なんか、リレーの強かったやつとか、赤組・白組とかの団長にもらうってニュアンスだった気がする。
そんな感じですっかり僕はハチマキという代物を忘れていたのだが、最後に見た“リアルハチマキ”はいつだったろうか。高校のときの体育祭は部室でサボっていたので、印象に乏しいが仮にそれが最後だとしたら、もう4年以上ハチマキを見ていないわけで、さらには年に一回だとか、そういう頻度のものだったから忘れて当然ともいえる。しかし、とうとう思い出したこの2007年春、もう二度と拝めないものとしてはひどく惜しい存在であることを理解して、この文章を書きはじめたのだ。
きっかけは下の画像である。

正確には先日購入したDVD、Perfumeのファンサーヴィスbitterの一コマである。ちなみに画像の人は、メンバーの「のっち」という人だ。幾度となくぼんやりとこのDVDを見ている中で、もともと好きということに加えてみょーにこの「のっち」に目がいってしまっていたのだが、その理由がわかるとともに「ハチマキ」という存在そのものを思い出した。
これはまさに、僕の理想のハチマキスタイルだったのだ。本当はこの画像の場合はハチマキではなく、リボンか何かだと思うが、あいにく女性が身に着けるものに明るくない。そうではあるけれど、これはハチマキスタイルとして、もう少し文章を続けたいと思う。
まず冒頭でだらだら説明したように、女子特有の位置、頭皮に沿って額の遥か上方にハチマキはある。これはハチマキのトップノートともいえ、つまりは視認性がよい。僕のようなハチマキ好きが見逃すことなく、それをしている女性を見つけることが容易になる。正面から見た場合に、最大面積でハチマキのアピールにやられるわけだ。
次に、その存在を最も視覚的に強調したあとでハチマキは、耳殻の真上辺りで急に髪の毛の下に潜ることでその身を隠す。女子のハチマキは例外なくこうだった。男はだた頭部最表面を這わせていただけに過ぎなかったが、女子の巻き方はいささか複雑である。記憶では普通に巻いたあとに、両側頭部の髪を揉みつまむようにして髪を引き出してこの形を作り上げていたような気がするが、間違いかもしれない。今度誰かにやってもらおっと。それにしても、ハチマキを巻くという行為も魅力的なものだった。
そして最後、ある意味最も重要なハチマキ要素としての、結び目付近の構造だ。さきの画像は理想のハチマキスタイルだと述べた。そう、ショートカットなのである。ハチマキにもっとも適合し、かつハチマキをハチマキたらしめるものはショートカットという髪型なのだ。耳殻の真上で髪の下に潜り込んだハチマキの軌跡を追ってみてほしい。巻かれて結わえられたか、あるいはその拘束をはずれて浮き上がった髪と空を突くその毛先、文字通り「結」を迎えるハチマキとのそれぞれ絶妙複雑な“動き”を形成するこの「ハチマキ後半戦(線)」で、僕のハチマキへの興味は最高潮を迎える。
ライブDVDのキャプチャ画像で、横顔を捉えたものを掲載した理由はこれだ。僕はこの「わしゃわしゃ」感が好きなのだ。小さくて、不細工なちょうちょ結びと乱れ髪の戯れが好きだった。残念なことに件のDVDでは愛すべき不細工なちょうちょ結びを見ることはできないが、この「のっち」は僕の人生中で久しぶりに見たパーフェクトなハチマキ姿だった。
それにしても何故僕はこんなにハチマキに心惹かれるのかということについて、ハチマキは男性の手の象徴であり、女性の頭を胸に抱く行為と、その髪を指で遊ぶ行為で、とかいう嘘理論を書こうと思ったけど、思いつかなかったのでこのへんでおっしまい。
2007/03/22