かせきさいだぁ≡/じゃっ 夏なんで

かせきさいだぁ≡/「かせきさいだぁ」(1996/9/1)、
かせきさいだぁ≡/「VERY BEST OF かせきさいだぁ≡」(2003/06/25)に収録。
自分の中でのキングオブサマーチューン。
かせきさいだぁプレゼンツ旧・日本の夏、といったところ。
「彼女と縁日のお祭りに行く」というある夏の一日を、
男の一人称で淡々と描いていく曲。
ノスタルジーを刺激するしっとりとしたスローなトラックに
低めの声の落ち着いたかせきのラップ。詞は3段落構成でサビなし。
待ち合わせをして、彼女の浴衣姿にドキッとさせられて、
カキ氷を食べて、花火を見て。
帰り道では、川原でカジカガエルが鳴いている。
今の世の中、いったいどれほどの人間がカジカガエルを知ってますか!
*ちなみにカジカガエルっていうのは清流に棲む、鳴き声の美しい蛙です。
とにかくトラックと詞の力がハンパじゃない。
巧みな情景と心理描写にもううっとり。
ここに全部歌詞を載っけたいぐらいッス。
まぁそういうわけにもいかんので、
気に入ってるフレーズをチョット紹介します。
今迄ダンマリを決め込んでた風鈴たちさえ いきおい騒ぎ出したのは
ボクでさえ初めて見る キミの浴衣姿の所為(せい)だけじゃなくて
その口元 スッと引かれた紅の熱に浮かされたボクが
風をこうドッと辺りに 巻き起こしたからさ
・・・・・・・・・はぁ。(*´д`*)
わかります?
屋台にいっぱい吊るされた風鈴がいっせいに鳴り出すんです!
チラッと見たら口紅に気がついてドキッとした途端、
自分の体から熱風が辺りに吹き出したから!
まぁ、もちろんそんなことは現実には無いんですけど。
きまぐれに吹いた夏の夜風が、風鈴を揺らしただけかもしれない。
でもいいじゃない。
・・・とこのように全編珠玉のフレーズ満載なわけです。
「季語」だってハンパじゃないッスよ。
「通り雨」「祭囃子」「向日葵」「ソフトクリーム」
「入道雲」「陽炎」「蝉時雨」「誘蛾灯」
「ウスバカゲロウ」「尺玉花火」「リンゴアメ」・・・。
そしてこの曲、詞に合わせていろいろなSEが使われてるんですよ。
前述の風鈴のところじゃ風鈴鳴るし、
「尺玉花火」のとこでも「ドン!」って鳴るんです。
でその中でも特筆なのがセミの鳴き声。
実はこの曲セミの声で始まり、セミの声で終わるんですけど、
使われてる声が一種類だけじゃないんです!
アブラにヒグラシ、ツクツクボウシ。ちなみにスズムシの声も聞けます。
(関係ないスけど欧米人には虫の声は「雑音」にしか聞こえないそうです。
日本人でほんとに良かった!)
とにかく最高です。
毎年夏になるとニヤニヤしながらこの曲をヘビーローテーション。
寝そべりながら脳内デートですよ(笑)
自分はGパンにTシャツ。彼女は上品な淡い色の浴衣で。
最近のミニスカートだったり、どぎついピンクの浴衣、ざけんじゃねぇ。
夏はあげあげのパーティーチューンもいいけど、
もう最近はこういうのもかなり魅かれますねぇ。