MOTHER3狂騒顛末記
音原ヤサヲ(以下:ヤ)「さて」
聞き手(以下:聞)「はいはい」
ヤ「まぁ、クリアから2ヶ月たったけど、言い足りないわけです」
聞「ひきずりますね」
ヤ「やっぱね、MOTHER1、2にかけてきた時間と
MOTHER3を待っていた時間を処理するのに全ッ然足りてないんだよね」
聞「そのようですね(笑)」
ヤ「いまだに欝入るからね。『あぁ、MOTHER3…』って(笑)」
聞「でも少しは落ち着いたでしょ?」
ヤ「まぁね。1gぐらいは。1mgぐらいは」
聞「1000分の1になった(笑)」
ヤ「で、ほんとオナニーなんだけど、そんなこんなで
MOTHER3を通していろいろしゃべりたいんで。
徹底的に個人の視点から、MOTHER3という『経験』を記そうと思います。
お願いします」
聞「あなたのHPですからね。いいんじゃないですか?誰も見なくてもね」
ヤ「それはそれで空しいけどね(笑)
っていうかさぁ、前の、2ちゃんで晒されてたんだよ!」
聞「マジで!やったじゃん!(笑)」
ヤ「ビビった。でも嬉しかった。スレ保存しちゃったもん(笑)」
聞「反応とかは?」
ヤ「それがレスとか全然ついてなくてさ(笑)超がっかりだよ。
晒され損。晒したヤツ責任取れよ!!」
聞「残念だったね(笑)」
●変わる
ヤ「人は変わるんだよね」
聞「でけぇ。切り口がでけぇ(笑)」
ヤ「そらねぇ、しかたないよ。今回それすげぇ思った。
12年前にMOTHER2が出たわけじゃん?
12年前に糸井重里が作って、それにめちゃ惚れた俺がいる。
でねぇ、12年経った糸井重里が作ったものが必ずしもガツーンとは来ないなって」
聞「キミの人生でそんなことなかったもんね。
一番長く聞いてるバンドとかだってせいぜい4、5年でしょ?」
ヤ「そうなんだよねぇ。だからしょうがないかなって。
それは糸井重里が悪くなった、なってない云々のレベルでなくて。
でも…」
聞「でも?」
ヤ「俺はその12年間ずっとMOTHER2をやってて、でも色褪せてないわけですよ。
あ、これはほんともう声を大にしていいたいんだけど、
2006年現在もMOTHER2をプレイして俺は『最高!』って言えるわけ。
よく2>3の評価に対して、
十把一絡げに『思い出は美化される』とか言うヤツ、ブッ殺す!!」
聞「言うねぇ(笑)」
ヤ「そういうヤツは映画とか、マジにフェイバリットな一本!ってやつが無いんだよ。
浅い人間なんだよ!!」
聞「相当脱線してますけど(笑)」
ヤ「で戻すけど、12年MOTHER2に対して変わらない自分がいるわけじゃん」
聞「ずっといい評価を更新できてるっていうね」
ヤ「むしろ人生経験積むほど、高くなってくっていう。
でまぁそういうのもあって、信頼しちゃってたかな。
『不味いラーメンが出てくるわけねぇじゃん!』って」
聞「『間違いねぇ。YO。マジハンパねぇ』って感じ?」
ヤ「いやほんと、リスペクトし続けたかったですよ」
●盛り上げ、盛り上がりっぷり
聞「2003年にGBAで『MOTHER1+2』が発売し、
MOTHER3が製作中であることも伝えられました。」
ヤ「当時浪人だったんだよね。GBAも持って無くてさ。
ゲーム自体、思い出して『MOTHER2』と『LIVEALIVE』やるぐらいで、
もうやらなくなってた」
聞「プレイできないのに予約して買ったもんねぇ。
『どせいさんストラップ』ついたし(笑)」
ヤ「そうそう。まだ開けずに持ってるもん(笑)」
聞「で、結局動きはあまりみられず2005年後半まで、時間は過ぎる」
ヤ「そんで11月4日よ!
詳しくはリンク先の日記見てもらうとして、奇跡の日だったね!」
聞「『すげーよ俺と「MOTHER」』だって(笑)」
ヤ「これ、マジに事実だからね。MOTHERサイトでとりあげてくんねーかな(笑)」
聞「ホントお膳立てはこっから始まってたねぇ。罪作りな(笑)」
ヤ「しかしまぁ情報の漏れ具合が完璧だったよね。ネットってすげぇなって感じ。
俺らが子供の頃って、コロコロコミックに載って、ふ〜んって感じで、
発売して、購入、プレイ!だったじゃん。
『特許・実用新案公報DB』とか(笑)」
聞「恐ろしいよね(笑)」
ヤ「全くだよ」
聞「すべて『一旦忘れてくれ』の糸井重里の言葉にならうように進んで行きました。
そして2006年の1月末に『ほぼ日』で発売日の発表。
2月からはMOTHER3関連コンテンツが開始されました。」
ヤ「ゲームの内容とか小出しにしやがってなぁ!(笑)」
聞「完璧でした(笑)」
ヤ「そんなんされたらさぁ、もう上がっちゃうじゃん(涙笑)
自信を見て取れるじゃん。こっちも、すごいのが来るぞ!って超構えるよ(涙)」
聞「結果的に、事前に明かされた情報は少なかったけど、
ばっちり敵キャラやらマップやら戦闘画面やら、『想像』させてくれました」
ヤ「もう4月まで、2ヶ月かけて助走ね」
聞「飛ぶ、飛ぶ!ってね(笑)そしてきわめつけが『伊集院光』」
ヤ「なんか改めて、完璧だよな。
絶対にね、偉いやつが俺を最悪にがっかりさせようとしたに違いないんだよ。
だってありえなくね?」
聞「偉いやつってのは…」
ヤ「もう神クラスだよ。『マトリックス』のエージェントスミス。
『ループ』の高山竜司。『MOTHER3』のリダ。ぐはっ!!(吐血)」
聞「そういうのね(笑)糸井重里でも任天堂の社長でもなくて。
でも最後は違う気が(笑)」
ヤ「(口元の血をクマのぬいぐるみで拭いながら)やっちゃった。
ほいで2006年4月18日(火)未明!TBBSラジオ『伊集院光の深夜の馬鹿力』!」
聞「あなたが(とりあえず)生きてる理由の一つのラジオね」
ヤ「そこで『MOTHER3が発売で、糸井重里との対談の仕事。
それでテストロムを借りてプレイ中』と。
でもう、絶賛してるわけよ。」
聞「最後の一押しだね(笑)どこまで完璧なんだか(笑)
そして夜が明けて…」
ヤ「ほぼ日で『糸井重里×伊集院光MOTHER対談、発売日に生中継』!
もうさ、完全に発売自体がお祭りにね」
聞「あなたほんとに上がってたものね」
ヤ「だって、ゲーム雑誌とかの対談だって思うじゃん!
それが生中継だぜ?発売日に。ありえねー!」
聞「最後の最後まで、完璧な助走でした(笑)」
●発売
ヤ「発売日(4月20日)にはゲットできなかったんだよね。
前からわかってたけど。amazonが発売日に発送だったから」
聞「あれなんとかしてほしいよねぇ。発売日に届くようにしてほしい」
ヤ「ほんとだよな。何の話してんだか(笑)
でまぁ、発売日にできなくても全然おっけーすよ、もう。
とにかく19:00からの対談に」
聞「また話それてごめんだけど、
その日ちょうど19:30から『TVチャンピオン』で
『ゆるキャラ選手権』放送だったんだよね」
ヤ「ははは(笑)3月に終わったみうらじゅんと安斎肇のラジオで
ずっと前に言ってたからすごい楽しみだったんだよ。
で、なんと糸井重里も出てたんだよね」
聞「会場が寒くて、糸井さんが不機嫌だったってみうらじゅんが言ってたね」
ヤ「だからなんつーの?もう楽しいことありすぎてわけわかんなくなってる感じ。
完全子供だった。テレビ特番だらけで最高〜〜!!みたいな(笑)」
聞「今じゃ、改変期のテレビが特番だらけになる時期って、
一番つまんないもんね(笑)」
ヤ「ほんと。ウルトラつまんぇよな。なんであんな好きだったんだろ。
子供じゃなくて良かったよ(笑)」
聞「で、対談の内容。すごかったねぇ」
ヤ「そのときはね(笑)うん。
でも相当ゲームからは飛躍しちゃってすごいおもしろかった。
『ほぼ日』の記事を作る時も、文章にする前はこうなんだろうなぁって。」
聞「MOTHER3制作の方法論とかね。
『お母さんがしっかりしてればお父さんは種付けだけでいい』とか」
ヤ「聞いてるときはなー(笑)『なるほどぉ〜〜!!!!!』って(笑)
で、結果ゲームやったら俺にとっては全部裏目に(笑)」
聞「お父さん(糸井重里)がお母さん(ブラウニーブラウン)に、
ほんとに任しちゃったんだなぁorz、ってね(笑)」
ヤ「『MOTHER3は悪ふざけ』とか、もうさぁ!!(笑)」
聞「『悪ふざけ』!!!(笑)歴史に残るビフォアアフター(笑)」
ヤ「あの日、あの瞬間は最高だったなぁ(遠い目)」
聞「1時間ぐらいの予定が、終わったの21:30近かったもんねぇ。
開始30分ぐらい遅れたけど」
ヤ「あれは焦らされたなぁ。あぁでもなんかすべてが愛おしいわ(笑)」
聞「美しい思い出!って感じ?(笑)」
●『MOTHER』は12年前に終わってた
ヤ「最近思い始めたんだけど」
聞「うんうん」
ヤ「間に『MOTEHR1+2』があるじゃないですか。
であの移植に際して、特に『音』周りに関するひどさはココでも書いてるんだけど。
ファミコンの『MOTHER』を作ってるときに、
当時の少ない『メモリ』を制作者は『お金』と呼んでいたと」
聞「ほぼ日で語られてましたね」
ヤ「その『お金』を音楽に回そうと。
グラフィックだかマップの人だかに『お金ください』って頼んだって話があって。
その分ストーリーとか削っても音楽を重視したって話」
聞「その結果があの音楽だからね。いい話すぎ。かっこよすぎだね」
ヤ「ファンとしても、気分いい話だよねぇ。
でさ、それだけ音楽に気持ちを入れてた糸井重里がさ、
『MOTHER1+2』をあーゆー状態でOKしちゃうっていう。
もう劣化としかいいようがないじゃん。あの状態は。
『おとのいし』に集めたメロディーのはずしっぷりとか、ありえねぇもん」
聞「っていうか糸井重里じゃなくても、
誰か『違う!』っていう人がいなかったのかと。」
ゲーム会社がゲームを出すっていうプロの仕事に関してはさ。
糸井重里のさじ加減で完全に『MOTHER1+2』のアウト・セーフを
決めれるとは思ってないけどさ。
でも明らかにユーザーレベルで『ひどい!』っていうのはちょっと」
聞「糸井重里は『MOTHERをやるのに昔のゲーム機を
大切にしてもらってるのは少し申し訳ない』って言ってたけど…」
ヤ「結果、『ますますスーファミ捨てらんねーよ!』って(笑)
だからねぇ、結果としてユーザーから見て
MOTHER2を最後に『人』ももういなくなってたのかなって。
さっきいった、ああゆう形で『MOTHER1+2』が出ちゃう状況とかさ。
開発してたMOTHER3がどういう風だったか、俺らには知る由もないからね。
MOTHER2を生み出したもの、作った土壌とか環境がもう無かったと。
それは『MOTHER2みたいなゲームを作れない』ってんじゃなくて、
『MOTHER2のように素晴らしいゲームを作れない』ってことなんだけど。
まぁこの『素晴らしい』ってのは完全俺の主観だけどね」
聞「だからさ、なんかほんと…」
ヤ「壮大なガッカリ劇(笑)
開発延ばして焦らして、6年で中止になっちゃって。
3年で再開と移植で、もう3年で発売でしょ。
で、今回長々語ってきたように完璧とも言える助走ね(笑)」
聞「え〜と?『MOTHER3』ってのは…」
ヤ・聞「『悪ふざけ』!!!(笑)」
(抱き合った後、号泣。)
◇ヤサヲたちのなきごえは やみのなかに すいこまれていった。
2006/06/23